【撮影機材】美味しい写真を撮る、失敗しないライティング
嬉しいことに、いつもどんな環境で写真を撮影していますか?と、ご質問いただきました。
正直ケースバイケースなので、明るい昼間などは自然光だけでよく撮影しています。
でもこんな回答では、「スキンケア?全然何もしてないよ~ふつう普通、みんなと一緒だよ~♡」っていう美人の先輩OLと同じになってしまうので、「ガッツリ撮る時はどないしとんねん!」って事、書きます。
カメラ
α7II にSEL2470GM で撮影していますが、別にこんな高価なカメラでなくても美味しい写真は撮れると思います。ホットシューに付いているのはGODOXのラジオスレーブ X-PRO S で、詳しい内容は下のエントリーを見てください。
ラジオスレーブで操作するストロボ。ストロボは大きければ大きいほど良いと言われています。
そしてストロボにレシーバー X1R-S を付けたら、、、
ソフトボックスにセットします。冒頭でも前置きしましたが、気合入れて撮る時の道具です。毎回使っているわけではありません。
最後に補助的な照明としてLEDライト。スタンドは面倒なのでクリップにくっ付けて使っています。
セッティング
カメラを三脚に乗せたら被写体をセットします。レンズはズーム目一杯の70mm。料理を撮影する時はなるべく望遠で50~100mm位の焦点距離がお勧めです。
ここでポイントですが、カメラをテーブルに対して垂直にセットすることが重要です。アレもコレもフレームに抑えたくて斜めに撮りたい気持ちも分かりますが、相当なセンスが無い限り、斜めの写真は中途半端で不安定な写真になります。
三脚のお話
雲台のお話
必ず真っ直ぐ構えて、被写体を動かしながら構図を決めるようにしましょう。
被写体に対する角度は基本 45度で、この日のように高さを表現したい時は 30度ぐらいの低い位置から撮ります。上から撮れば撮るほど説明的な写真になり、オシャレに感じる場合もありますが写真の美味しさは半減します。
バミリ
(JPEG撮って出し)
料理はできた瞬間が一番美味しく、写真を撮る時間が長くなれば、その美味しさは失われていきます。料理ができあがって、一瞬で撮影が終わるように予め盛付けを想定したバミリをやっておきます。
この日は小どんぶりにウニ丼を山のように盛り付ける予定だったので、主役のウニ丼の代わりにピンクのコップをセットして絞り、ピント、構図を決めます。
ライティング
メインのソフトボックスの位置を決めます。サイドから光を当てて良さそうな位置と距離を探します。メインのライティングは下から煽らずに真横もしくは上から当たるようにすると良いと思います。
メインが決まったらサブを入れます。この時は雲丹が主役だったので、雲丹が美味しそうにテカるようにLEDを光らせています。
撮影
まずは自然光(JPEG撮って出し)
この日はお昼だったので左からの自然光でも十分に美味しそうです。次にソフトボックス1灯の場合は、、、
ストロボ1灯(JPEG撮って出し)
自然光が綺麗に撮れていたので差をあまり感じませんが、右側から狙い通りのライティングになっています。
これでも十分に美味しそうですが、左側が暗いのと、雲丹のテカリが欲しいのでLEDを追加します。
ライティング2灯(JPEG撮って出し)
立体感が増して更に美味しそうになりました。撮影はここで終了なので、ご飯がホカホカで美味しいうちに食べてしまいます。
食後にPhotoshopで現像するとこんな感じ。明るい写真が好きなので白飛びしない限界まで明るくします。美味しそう。
昼間の作例で、ソフトボックスの効果が分かりづらかったので、夜に撮影した作例をもう一つ紹介します。
暗い室内の作例
部屋の電気のみ(JPGE撮って出し)
ウニ丼を食べた前日の夜。ウニの冷製パスタです。
夜の撮影は室内の明かりだけで、ノッペリした感じになりがちです。
ストロボ1灯(JPEG撮って出し)
サイドから光が当たる事で立体的に主題が浮かび上がってきました。明るいのでディテールもしっかり出てきています。
ライティング2灯(JPEG撮って出し)
左からLEDを入れることで、雲丹がテカッてシズル感が出ました。暗い左側が背景から剥がれてエッジライトの効果も出ています。
最後にPhotoshopで現像。効果の違いがややこしくなるので色はいじってません。明るくしてパリッとさせました。Photoshop が無くても Lightroom で同じことができます。しかもスマホアプリなら無料です。
以上が むーぶろぐ的、写真撮影環境でした。
ソフトボックスは使い方が簡単で、写真が劇的に変わるのでお勧め機材です。
機材紹介
ライティング関係の機材は中華系の安物を使っています。
ソフトボックス
スタンド
LEDライト
雲台付きクリップ